ICソケットはICの抜き差しが容易にできる部品

通常、電子回路でICを使うときはプリント基板に半田付けを行い実装します。一度取り付けたものを取り外したいときは、半田を全て取り除いてから部品を抜き取る作業が必要です。ICは8ピン程度の端子の数が少ないものから、48ピンやそれ以上のピン数のものなど様々で、ピン数が多くなると半田を取り除くための作業工数が多く掛かりますし、半田を溶かすために長く半田ゴテの先を接触させるなどICへの熱伝導が多く与えられることになります。手際の悪さなどが原因で熱破壊により故障、このようなトラブルが起きることもあります。

電子工作に慣れていない人など、ICソケットを使えば熱破壊の防止にも繋がりますし、ICには取り付ける向きが決まっているけれどもうっかり逆向きに取り付けてしまったときなどICソケットを使っていれば抜き取って向きを変えて差し込むだけで済むわけです。このように、ICソケットはICの抜き差しが簡単にできる部品であり、他の基板で流用したいときなど一時的に使う際に便利ですし、いくつかの同機能のICを交換しながら最適なものを見つけたい、このような開発作業の際にも役立つ存在になってくれます。なお、ICソケットは簡単に取り外しができるイメージになっていますが、コツを知らずに無理に引き抜こうとすると端子が曲がってしまったり、最悪折れてしまうこともあるなど注意が必要です。帯電していない小型のマイナスドライバーを用意、ICソケットとICの間の隙間にドライバーの先を差し込み、テコの原理で上方向に持ち上げるなどの方法がおすすめです。

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