ICを簡単に取り付けたり抜き取ったりすることができるのが、ICソケットの最大の特徴です。通常、ICは電子機器に使用されている電子バイスの一つで集積回路と呼ばれているものです。身の回りの電子機器で使用されているものの大半は、ICソケットを使わずにプリント基板に直接半田付けが行われています。この電子機器を開発するときには、何度も試作品を製造してテストを繰り返すことになりますが、このテストの中でICを選別しなければならない作業が発生したとき直付けではなくICソケットを使うことで作業工数を減らせるメリットとプリント基板を選別数分だけ製造する必要がなくなる、結果的にコスト削減へのメリットへと繋げることができます。
直接プリント基板に半田付けしてしまうと、交換したいときにはその半田を全て取り除かなければなりません。8ピンや14ピンくらいの端子のもので1度だけの交換ならそれほど工数も苦にならないけども、ピン数が多いものや交換しなければならない数が多いときなど作業工数が多くなりますし、半田ごてで作業をしているとICは熱に弱いので壊れてしまうこともある、この熱はICだけでなくプリント基板のパターンへの影響もあるので最悪の場合パターンが剥がれてしまいプリント基板が使い物にならなくなることも少なくありません。開発の中でのICの交換作業は必要不可欠なものと考えたとき、直付けではなくICソケットを使っているのであれば作業工数やコストの削減、それとプリント基板やICの保護などに役立てることができるわけです。