検査治具という名前から、何かを検査する機械の事だという事はなんとなく想像がつくと思います。では具体的には一体どんなものでしょうか。検査治具とは製品の設備や部品を検査する事を目的に作る製品の事を指します。機械は色々な部品が組み合わさって初めて動く事が出来ます。

工場の機械や自動車、ありとあらゆる世の中の機械は、その中の一つでも不具合が起きれば動かなくなったり故障したりします。その設備や部品を組み合わせて不具合が起きない事を確認する器具の事を言います。検査治具を使わなくても、ひとつひとつの製品を目視や測定で検査する事が可能ですが、経験や感覚の違いもあり、人によって検査にばらつきが出たりします。検査治具を使うと誰でも正確に簡単に同じ基準で検査を行う事が出来ます。

例えば丸い部品を丸い穴に通して、通れば合格で通らなければ不合格という様に、高度なスキルが要らず一定の同じ品質を保つ事が出来ます。また一方でデメリットもあります。部品をセッティングする時にある程度の圧力がかかりますので、ゴムやスポンジ等の柔らかい物の検査には不向きです。金属やプラスチック等の検査に向いています。

素早く誰でも簡単に部品を検査できるという事は、全体的な組み立ての前の段階での検査が出来、正確な部品の納入で取引先との信頼関係が出来ます。また、誰でも簡単に検査が出来る事から生産性の向上にも一役買っています。検査治具は現代には無くてはならない存在と言えるでしょう。